本マニュアルは「蓄熱システムの設計・制御」に沿った、高層事務所のモデル建物における複合熱源の蓄熱式空調システムを採用した設計例を示しています。蓄熱システムにはエネルギーの安定性、エネルギーコストの観点から電動駆動冷凍機とガス焚冷温水発生機の組み合わせによる複合熱源を採用し、省エネルギー性、経済性、環境性に関する有用性、複合熱源とした場合の運転の多様性や課題を挙げております。
また付録として機能を追加した蓄熱システムの経済比較プログラム「TES_ECO」を添付し、利用者の便を図っております。
以下の概要を示します。
第1章:建物条件と熱負荷
モデル建物の設定条件から熱負荷計算を行い、建物の負荷パターンの整理と採用システムの条件整理を行っている。
第2章:熱源システム
蓄熱システムに関連する空調機器類の選定やシステム毎の機器運転パターンを示しています。
第3章:蓄熱システムの採否検討
選定した蓄熱、非蓄熱システムのイニシャルコスト、ランニングコストの算出をTES_ECOを用いて行っています。
第4章:蓄熱システムの詳細検討
TESEP-Wを用いて各熱源システムの温度プロフィールなどをシュミレーションし初期設定した送水温度条件、利用温度差、蓄熱槽効率、水槽容量などの確認を行います。
第5章:空調システムの概要および空調機の選定
空調機器の選定を行います。
第6章:制御システムの設定
蓄熱システムの高効率化をはかるために最適な制御システムの例について記述しています。
第7章:設計主旨書および操作説明書
運用管理者に引き渡すときに必要な設計主旨書および操作説明書の例について記述しています。
添付資料
- 蓄熱システム関連設計図
- 建築関連図
付録
- SI単位換算値
- 蓄熱システムの設計・制御チェックリスト
- 用語集
- 蓄熱槽効率推定表に関する補足事項
- 水槽熱システム経済比較プログラム「TESECO」