最近の設備には、省エネルギーや省力化のために、自動制御や自動運転・自動監視機能が組み込まれており、そこでは、人間の感覚に代わるものとして各種のセンサが組み込まれています。適切な設備の運転管理のほとんどの機能をセンサに依存ししているといえます。こうしたセンサは、最近のIT 技術の発展にともない、その応用分野や採用数など急速に成長しつつありますが、その性能の経年変化や寿命・校正方法などについても多様化し、設備技術者やユーザーにとって理解しがたいものになりつつあります。
しかし、設備の運転管理が、こうしたセンサの性能や信頼性に依存している現在、これらに対する基本的な知識が不可欠です。特に、車の車検制度のように、専門家による設備の性能のチェックが法的に義務付けられていない現状では、センサについても、設備の設計・施工・管理に係わる技術者の共通の認識を確立しておく必要があります。
本書は、このための考え方の枠組みと骨格を示したもので、これを基礎として関係者の議論が進み、より実務に即したマニュアル作成の出発点となることを意図しています。この利用ガイドが、センサに関連する議論の出発点として役立てば幸いです。
目次第1章:センサの概要
第2章:建築設備とセンサ(センサシステム)
第3章:センサシステムの構成とセンサの種類と分類
第4章:センサの種類と概要
第5章:空調システムとセンサの選定
第6章:センサの校正と維持管理
付録
特定計量器の有効期間