平成22年度に経済産業省より先導的負荷平準化機器導入普及モデルに係る調査を受託し、平成16年度から平成20年度まで実施された先導的負荷平準化機器導入普及モデル事業において導入された蓄熱システムについて調査いたしました。
本報告書では、オフィスビルやショッピングセンター等に導入された蓄熱システムの実測データを分析することにより蓄熱システムの電力負荷平準化効果や環境性について評価し、蓄熱システムの導入から運用における注意点について報告しています。
先導的負荷平準化モデル事業採択事例一覧を掲載します。
採択年 | 地域名 | 事例名 | 特徴 | 業態 | 延床面積 | 竣工年 | 機器種別 |
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平成17年度 | 京都 | イオン高の原ショッピングセンター(サンタウンプラザこすもす館)(京都) | 大規模氷蓄熱に低温送風空調を組み合せた先進的なシステムのショッピングセンター | 商業 | 125,677m² | 2007年 | セントラル |
平成17年度 | 東京 | 東京流通センタービル(東京) | 未使用スペースを利用した、空調リニューアルに伴う大規模氷蓄熱システムの導入 | その他 | 64,640m² | 2006年 | セントラル |
平成17年度 | 山梨 | ニスカ本社増穂工場(山梨) | 環境への配慮と省エネルギーを考慮し、工場空調リニューアルでエコ・アイスを採用 | 産業 | 16,607m² | 2005年 | セントラル 個別分散 |
平成18年度 | 千葉 | ららぽーと柏の葉(千葉) | 「環境との共生」を目指した大型ビル・商業施設における蓄熱システムの採用 | 商業 | 144,517m² | 2006年 | セントラル |
平成18年度 | 広島 | ゆめタウン広島(広島) | エネルギーの有効利用と環境負荷低減のため新規店舗においてエコ・アイスを標準採用 | 商業 | 112,107m² | 2008年 | セントラル |
平成18年度 | 東京 | 有楽町センタービル(東京) | 有楽町マリオン熱源リニューアルにおける熱源オール電化およびエコ・アイスの導入 | 商業 | 89,515m² | 2008年 | セントラル 水蓄熱 |
平成18年度 | 北海道 | 雪印乳業なかしべつ工場(北海道) | 国や地域の未来を担う、国産ナチュラルチーズ生産の新工場に蓄熱システムを採用 | 産業 | 17,500m² | 2007年 | セントラル 生産プロセス |
平成18年度 | 長野 | 飯田市南信濃地域交流センター(長野) | 環境保全性・省エネルギー性に配慮して寒冷地の庁舎に地下水を活用した蓄熱システムを採用 | 公共 | 1,578m² | 2007年 | 水蓄熱 床暖房 |
平成19年度 | 東京 | 東京オペラシティ熱供給株式会社(東京) | 熱源機増設に伴い、水蓄熱槽の一部を氷蓄熱槽へ改造し、氷蓄熱システムを採用 | その他 | 397,000m² | 2008年 | セントラル 水蓄熱 |
平成19年度 | 神奈川 | 三菱化学イノベーションセンター 横浜センター(神奈川) | 地球環境にやさしいエコ・アイスの導入で省エネ・省コストを実現 | 研究 | 79,315m² | 2008年 | セントラル |
平成19年度 | 福岡 | 株式会社TNC放送会館(福岡) | 最新式の水和物スラリシステムを採用し、コスト・環境性を重視したテナントビルの実現 | 複合 | 53,232m² | 2009年 | セントラル |
平成19年度 | 長野 | オムロン飯田 第二工場(長野) | 堅型蓄熱槽を用いた高効率蓄熱式空調システムを導入 | 産業 | 29,306m² | 2007年 | 水蓄熱 |
平成19年度 | 大阪 | なんばウォーク2・3番街(大阪) | 水蓄熱から氷蓄熱システムへの転換により、電力負荷平準化に大きく貢献 | 商業 | 24,869m² | 2009年 | セントラル |
平成20年度 | 愛知 | 名古屋大学附属図書館(愛知) | 高効率ヒートポンプと蓄熱槽の活用で省エネ・負荷平準化が期待されるシステムの導入 | 教育・ 研修 |
15,577m² | 2008年 | 水蓄熱 |
平成20年度 | 岡山 | NTN株式会社 岡山製作所(岡山) | 工場の環境・安全・省エネルギーに配慮した最新蓄熱式空調システムを導入 | 産業 | 10,000m² | 2009年 | 潜熱蓄熱 |
平成20年度 | 埼玉 | 川越第一生命ビルディング(埼玉) | 氷蓄熱システムと高効率空冷チラーの組合せで、負荷平準化・省エネ・省コストを実現 | 業務 | 7,001m² | 2008年 | セントラル |